痛いくらいカワイイ幼鳥その1 エナガ

こんばんわ。モフモフ担当の松原です。今日は鳥についてすこしだけお話をさせてください。

「鳥」と言うとふつうの人は「ああ、トリね、あの、スズメとかハトとかの、あのトリね」とおっしゃいます。そう、たしかに、スズメとかハトとかの、あのトリです。どこにだっていますよね。ナニを考えてるのかわからないようなキョローンとした目つきで、お寺の境内や、公園の芝生の上をチョロチョロと歩き回っています。そんなふうに身近にいる鳥って、あまり可愛くは見えないんですよね。実際のとこ。わたくしもそう思っていました。鳥のことをジーーーーーーーッと見つめてみるまでは。

富士山麓の別荘地に引っ越してからは、スズメやドバトじゃない、いわゆる野鳥によく出会うようになりました。そもそもこの別荘地というのは、山中をブルドーザーでゴゴゴゴと切り開いて作ったような場所ですから、周囲がすべて山なんですな。となると山の動物がたくさんおります。動物達のすみかへ、こちらが勝手にお邪魔してるようなものでして。呼ばれてもいないのにかってに押し掛けて、まことにすいません。ご迷惑をおかけしております。

で、ウチの周り中にいる野鳥を、あらためて、こう、ジーーーーッと見てみるとね、かなりカワイイんですよ。だいたいトリってね、すごく身軽にフワフワと飛び回るのですな。あたりまえだけど。でもそのあたりまえに飛び回っている様子をジーッと見ていると、驚きますよ。そのあまりの自由さに。だって空をとんでんだもの。ありえねえ。どう考えてもありえねえ。我らクロマニョン人20万年の歴史上、生身で空を飛んだ人間はただの一人だっていないってのに。なのに鳥のやつらったら、そこいらじゅうを勝手気ままに飛び回る。巣立ったばかりのクチバシがまだ黄色いやつだって、ほんの数日で器用に飛び回れるようになってしまうのですね。すごいなあ。おどろくなあ。あきれるなあ。と、そんな鳥達に対する尊敬の念を込めたフォトブックを作ってありますので、よろしければごらんください。

「鳥」@BCCKS → http://bccks.jp/#B12796,P20462

さて前置きが長くなりました。ええと、本日ご紹介しようと思ったのは、エナガの幼鳥であります。エナガというのは丸くてちっこくてフワフワしてて、月代があって凛々しくていつも群れてる、とってもかわいい小鳥です。

早い話が、こんな▼鳥です。

あぁ!まるい!ふわふわ!ウヒョー!ドヒャー!と奇声をあげ、全裸で走り回りたくなります。うそです。全裸のとこから後ろは嘘ですから。

オホン、さてこのエナガの幼鳥(巣立ったばかりのヒナ)を先日我が家の回りで見かけましたので、写真をとりました。

エナガの幼鳥は、マブタが赤いのが特徴なんだそうです。なるほどたしかに赤い。幼鳥だからといって、成鳥よりも特段にカワイイというわけではありませんが、幼鳥特有のモコモコとした感じは、やはり見ていると顔が緩んでしまうような類いの生き物ですね。我が家の周辺にはまさに今、この季節、エナガのほかにもヤマガラ、コガラ、カワラヒワシジュウカラなどの幼鳥がうろうろしております。なかでもヤマガラの幼鳥など超悶絶級のかわいさでして、あまりのカワイサに、痛いんです。体の中のどこかが、痛いんです。キューっとなって、痛いんです。そーいった幼気(イタイケ)な幼鳥を見かけ次第、片っ端から撮影しておりますので、これからボチボチとご紹介してまいりたいと思います。勝手に。

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いたい‐け【▽幼気】
[形動][文][ナリ]《「いた(痛)きけ(気)」の音変化で、心が痛むくらいいじらしいさまをいう》
1 子供などの痛々しく、いじらしいさま。「―な遺児」
2 幼くてかわいいさま。「―な女の子」
3 小さくてかわいらしいさま。いとけない。
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