名前のない鳥

モルディブに到着したのは深夜。翌早朝からムクムクと起き出してビーチを撮ってると、目の隅にでツイツイツイーっと動くものに気がつきました。なんだろ?

と、よーく見てみると、これが、鳥でした。巣の材料のような木っ端をくわえて、走り回っています。けっこう大きくて(ヒヨ鳥大くらい?)太くて頑丈な足、小さくおりたたんだ羽根。クイナかな?

そのあと、島唯一のレストランへ行くと、机の下を、その鳥がうろうろしていました。あまり人を怖がらないようです。

レストランのお兄ちゃん▼に

「この鳥の名前は?」ってきいたら「名前は...ない」ですと。何度きいても「名前はない」の一点張り。まさか鳥が全部名無しなわけないよなーと思って、遠くのアオサギを指差して「あれは?」って聞いたら「マカーナ」と即答。アオサギはマカーナ、だけどクイナは名無し。それがモルディブのルールだ。

レストランをうろうろしているくらいだから、きっとパンクズとか拾って食べているのだろうと考え、朝食のパンを一切れ部屋へ持ち帰って、庭をうろうろしてる鳥に投げてやったら、やはり嬉しそうに走りよってきます。タシタシタシタシッて。

パンが好きなんだから「パン」でいいじゃん、この鳥の名前。と家族会議で決議。イフルには白い顔のパンと黒い顔のパンがいました。

黒いパン▽